燃えよエンタテイメント 1998年版

2000年10月25日更新

1998年に終了した公演・イベントや、掲載期間が過ぎた記事の保存版です。
「公演案内」「おやじダンサーズ」は公演日順,「辛言居士」は鑑賞日順、その他は掲載日順です。

おやじダンサーズ ・反 響 ・辛言居士
公演案内1998

★ JAZZ TAP NIGHT - Xmas SPECIAL LIVE - TAKA & DOLLY (11月14日掲載)

 ライブハウスでの,歌とタップダンスのライブショー。大きな舞台ではないので,足元がほとんど見えないのが残念ですが,タップダンスの魅力の一つである「音」が身近に堪能できます。(中嶌)
1998年12月17日(木)19:00−,20:30−(入替え無し),JAZZ LIVE SPOT KEY NOTE(JR原宿駅竹下口下車,線路沿いに代々木方向1分右手,原宿アッシュビル地下1階,03-3470-6101)¥3500(live charge)+order
出演者:川村隆英(TAP),岩崎佳子(PIANO),稲葉国光(BASS),村田憲一郎(DRUMS),宇川彩子(TAP),ドリー・ベイカー(VOCAL)(チケット・問合わせ=川村(03)3799-9114)

★ 「パノラマ展」テレビ放映 (12月5日掲載)

 年末年始に新国立劇場中劇場で行なわれた現代舞踊公演の録画放送です。「春以降に」と聞いていましたが、ようやく自分の舞台が見られます。私は「カウンターバランス」に出ております。椅子や机を持って動き回り、手品をし、犬と戯れます。
1998年12月13日(日)21:30−23:00,NHK教育テレビ「芸術劇場」
放送作品:Aプログラム=「ラプソディ」「リジェネレイション」「リゴドン」
       Bプログラム=「春の祭典」「カウンターバランス−現実をみるための空想」「風市」

★ mami kitamura ダンススペース1998 血に聞いて,血に聞こう (11月8日掲載)

 秋の空気が日に日に冷たさをましてきます。赤く,あるいは金色に輝く枯葉のように。一瞬の熱い時間を出してみたいと思います。ゆがみ,ねじれ,あやうく立ち,叩き付け,うつ伏せる。まるで,木枯らしに遊ばれているように!! 
 1998年11月27日(金)19:00,28日(土)14:00,18:30,こどもの城 青山円形劇場,前売り¥4000,当日\4500
出演者:石巻由美,山田仁美,斎藤陽子,鈴木花寿美,伊藤百恵,赤木悠子,古賀豊,塚本晃司,二見一幸,ラビオリ土屋,新白石,北村真実 (チケット・問合わせ=北村(03)3729−0853)

★ HAPPY COME COME NIGHT ! (11月6日更新)

 三人の企画者が,それぞれ30−40分の持ち時間を使って作品をプロデュースします。
 11月20(金)19:30−,23:00−の入替え制,開場は30分前(ダンス公演は約1時間半。後はDJタイム),クラブ・キャラメル(港区六本木3−15−24 桃源社ビル2階) ¥1500(1ドリンク付)
出演者:「個人庭園」(小宮晶演出)=柴田恵美,多田五月,中嶌一彦(モダンダンスとバレエ)。「Luminoussailing in BLUEと巨大なる者の意志」(Suzie演出)=石倉麻里,小宮晶,他。「うらなり」(杉本比奈子演出)=山田浩市,矢原愛子 (チケット・問合わせ=中嶌)

★ 水滴 (11月8日掲載)

 自作ソロ公演など続けてきましたが,長いjこと踊ってきた「正田千鶴」という振付家のダンススタイルにあらためて出会ってみたいと思い,企画したものです。これからが"私"らしいダンスが生まれてくるのではないか…そんな思いを込めて,新たな出発点に立つつもりでこの秋,踊ります。(妻木)
 1998年11月13日(金)19:00,14日(土)14:00,18:00,六本木・俳優座劇場(03)3470−2880,前売り¥3500,当日\4000
出演者:妻木律子,中西優子,高沢和歌子,宮本舞,菊池尚子,室井久美,清水典人,長谷川秀介 (チケット・問合わせ=妻木(028)624−1084)

★ スコットランドのバグパイプとハイランドダンス+お話+ディナー (10月30日掲載)

 3年前に好評だったあのスコットランドのバグパイプとハイランドダンスが,下曽我に帰ってきます。騒々しい音と魅力的なさまざまな踊りと楽しい話を,たっぷりとお楽しみ下さい。勇ましい女戦士や,おきゃんな洗濯女や,愉快なセイラーマンが活躍します。タータンチェックのキルトは,スコットランドの正装としてバグパイプの演奏やハイランドダンスになくてはならないものですが,今回は,たった1枚のフラットな布からのキルトの着方もお目にかけます。
 1998年11月3日(火)18:30-(演奏,デモンストレーション,ダンスの順) 下曽我 レストラン・カフェナチュラル(神奈川県小田原市曽我光海14−1(0465)42−6706),¥5000(要予約)
出演者:バグパイプ=佐久間浩,ハイランドダンス=佐久間恵子,牧野晴美,司会・ピアノ=服部雅好 (チケット・問合わせ=服部(045)785−5724)

★ 佐々木隆子タップファミリー・オン・ステージ (10月19日掲載)

 佐々木隆子タップダンス教室の生徒が一堂に会して日頃の練習の成果を発表します。老若男女約200名の出演。私は「WELL GET IT」を踊ります。
 11月3(火)12:00−12:45 日本橋三越屋上(雨天中止,小雨決行) 入場無料 (問合わせ=中嶌)

★ CREA DANCE SPECIAL NIGHT PERFOMANCE

 いろんなジャンルのダンスの境界線を取り払い、ニュースタイルになったクレアダンスをお楽しみください!!
10月11日(日)13:30−、18:00−
恵比寿オークホールB1(渋谷区恵比寿3−28−4 小原ビル)
¥3500(当日¥4000)
出演者:中村博志,中村英子組,近藤淳子,今井美幸,高木里香,下沢めぐみ,FLUTTER(真下進,小森れい子,清水みちこ,大畑あかね,成田薫),RHYTHM BANK(藤川誠,Stephe Takei,須崎蘭)ザ・サクセス(Taku,SHION,Aichan,Acco,Shinichiro,Hiro),西巻知香

(チケット・問合わせ=((03)3738-3722 西巻)

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おやじダンサーズ1998

 えっ,おやじダンサーズを知らない? 1998年の夏,渚園でサザンオールスターズのコンサートで踊った人たちですよ。最近ではNHKの「ポップジャム」等のテレビにも出ています。詳しくは「プランチャイム」や、このホームページをご覧下さい。注:テレビ朝日の「8時だJ」の「おやじ組」とは関係ありません。

★ おやじダンサーズ出演予定 (12月22日更新)

 12月6日(日)の新宿ステーションスクエアでのイベントを最後に、今年の活動は終了しました。来年もよろしくお願いします。初仕事は、12月22日現在、2月13日の夜の予定です。詳細はわかり次第掲載します。

★ あの,おやじダンサーズが,TV CF出演(只今放映中)12月4日更新

 おやじダンサーズ(注:「結果報告」参照)が,TVCF出演しました。「ルルかぜ内服液」で,主役は遠藤久美子。その周りを30人位の街の人々が取り囲んで踊って(?)います。おやじダンサーズは,パン屋,魚屋,肉屋,警察官,パンダ,そして私は薬屋で,白衣に眼鏡姿です。
 と言っても「どこにいるのかわからない」という声が届いていますので解説します。

 このCMは13カットから構成されています。1.エンクミの帽子「かぜかな」「クシュン」2.橋を下りてくる黄色いヘルメットの工事人の後ろに見え隠れしています。3.エンクミ振り返り「ゴックンパ」4.橋のシーンの続き。5.アーチ壁の向こう側を上手から下手に移動していますが、一瞬です。6.老人。上記と同じ場所で、別撮影。7.エンクミ、ジャンプ。「ゼ」の文字の左側にいます。8.「ゴックンパ」9.「ルルかぜ内服液」10.パッケージに滑り込む、2本目の内服液の上辺にいます。11.パッケージの右下角にいます。12.注意事項。13.「すぐ治そう」青い上着の人の右手の後ろに映ります。
 という訳で、私自身もビデオのスロー再生を繰り返して確認した位に、映っておりませんでした。ちなみに現在はアザラシ編が流れておりますが、いずれダンス編も流れるそうです。(問合わせ:中嶌

★ おやじダンサーズ、プロモーションビデオ出演 (11月14日掲載)

 1998年11月26日(木)リリース予定の「黒いブーツ〜oh my friend〜」を歌うバンドグループ「SOPHIA」のプロモーションビデオ
 去る11月7日(土),浜町スタジオにてビデオ収録が行なわれました。監督はスペイン出身のパブロ・バーガー。16mm,35mmの短編映画で多くの賞を受賞しています。それだけに,今回の撮影は凝っていたようで,14時間の撮影予定が24時間になってしまいました。私の場合は,12時間ひたすら待ち続け,実際にカメラの前に立ったのは1時間少々でした。隣りに座ったAD役の女性が,眠くて朦朧としながらも頑張っていたのが可愛かったです。出演は,「ソフィア」と女性ダンサー二人,カメラマン役三人,フロアディレクター役一人,AD役一人,そしてディレクター役の私です。時は1965年の東京。人気グループ「ソフィア」がテレビのライブショーでヒット曲「黒いブーツ」を演奏中。そこに,近日ロードショー公開予定(という設定)の彼らの映画「oh my friend」からのミュージックシーンが挿入されます。一見,ビートルズ風の衣裳です。では,公開をお楽しみに。(問合わせ:中嶌)

★ おやじダンサーズ出演 (12月4日更新)

1.1998年11月22日(日)午後,成蹊大学(学園祭)「櫻田宗久トークライブショー」
2.1998年11月28日(土)深夜0:30頃,クラブ・CODE(新宿区歌舞伎町1−19−2 新宿東宝会館4階,コマ劇場隣り),男性¥3000,女性¥2500
3.1998年12月5日(土)深夜0:30,露崎春女、深夜2:00、ナオミデラックス&おやじダンサーズ。クラブ・CODE(新宿区歌舞伎町1−19−2 新宿東宝会館4階,コマ劇場隣り),¥3500
4.1998年12月5(土)15:00,16:20、6日(日)14:00、16:25,新宿ステーションスクエア(JR新宿駅東口スタジオアルタ前) (問合わせ=中嶌)

★ なおみデラックス & おやじダンサーズ

 週末のクラブシーン、踊る人々の前に突然に出現!(十数分の歌と踊り)
10月24(土)深夜1時ごろ CODE(新宿区歌舞伎町1−19−2 東宝会館4階、コマ劇場隣り) 男性¥3000、女性¥2500(事前に申し込めば”ウフフ!”に出来ます。但し、発行者と面識ある方のみ) (問合わせ=中嶌)

★ おにぎりスキッパーズ 砂漠の殺し屋シリーズ SWEEP! (芝居)

 おにぎりスキッパーズ5周年の最後を飾る超怒級スーパーおそうじエンターテイメント! なぞのライブハウス「タムタムQ」が新宿に出現!
10月13(火)−21日(水)19:30−(18日のみ14:00−もあり)
パンプルムス(新宿区新宿3−12−12 吉田ビル2階)
¥2800(当日¥3000)
出演者等,詳細はhttp://home4.highway.ne.jp/onigiris/へ
日替わりゲスト:おやじダンサーズ(17日),COOL(18日),西田プロジェクトetc.

(チケット・問合わせ=((042)525-9708 おにぎりスキッパーズ)

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反響1998

「ルルのコマーシャルについてはいつも気にしてましたが、どうも場面展開が早くて確認できないでいました。今度からは、薬屋のおじさんを捜してみます。先日、NHKを見ていたら中嶌さんが踊っていましたね。ダンス研究室の先生は、「あの方不思議な存在ね」「いい味だしてるわね」といってベタぼめしてました。」(日本女子体育大学勤務、女性)(12月25日掲載)

「(おやじダンサーズに)出演されているビデオを女房と一緒に拝見いたしました。大変おもしろかったです。がんばって下さい。今度ショーのある時は妻と応援に行きますのでご案内下さい」(S.U・男性)(12月22日掲載)

「昨日、NHKの「芸術劇場」観ました。良かったです。走り回ってましたね」(H.K・男性)(12月21日掲載)

 このホームページをご覧になった方から寄せられた声(電子メール)の一部(抜粋)を掲載させて戴きました。

ホームページ早速拝見しました。ずいぶん多方面でご活躍ですね。CFはまだ拝見していないのですが、"おやじダンサーズ"は見るしかないって感じですね。とても興味があります。ホームページにまた伺いますので、ぜひ今後のスケジュールをアップお願いします。(S)

仕事に疲れたところで、中嶌さんのPRホームページを拝見し、そこからオヤジダンサーズの強烈PHOTOを見て、さて、私の疲労は解消したでしょうか???? 中嶌さん、いったいいつホームページまで作る時間があるのですか? いろんなダンスの練習やら本番やら、写真家として見に行かれるのやら、でただでさえお忙しい上、お仕事もされて(当然ですよね)、驚くばかりです。(U)

遠藤久美子のCMを見たよ。けど、まだナカジマさんを見つけていません。ホームページも見たよ。マンション情報かなと思いましたが、ダンス・ダンスダンスですごいですね。作るの大変だったと思います。今後ともがんばってください。(K)

中嶌さんのHP見ましたよ。いろんなことやってるんですね!!(W)

おはようございます。ホームページの開設おめでとうございます。今朝電子メールを開けたらはいっていまして仕事の事かな・・・・・・・・?と、恐る恐る見たらほーっとしました。でも、すごいですね自分で作るなんて。でもこの件は、メールを見てあっ、そう言えば・・・・・・と思い出しました。早速拝見させて頂きました。感想ですが、面白そうで楽しい雰囲気の活動をしているなぁー。また 仕事を忘れての活動で生き生きしている。?なんかそんな感じが伝わってきそうです。HPの次回更新を楽しみにしております。頑張ってください。(W)

こんにちは。さっそくホームページ見させてもらいました。ノートパソコンを買って、HPまで作っちゃうなんて!!! すっごいですねぇ!! これからもがんばってください。ちょくちょく覗かせてもらいますね!! そして、薬屋さんの中嶌さんはいつから見れるのでしょうか?? 楽しみですね!!ふふ。そーすると・・。遠藤久美子ちゃんに会ったってことですよね?? うらやましい!!! サザンの後は、えんくみ。いいなぁー。いいなぁー。本当にすごいです!!(K)

ホームページ開設おめでとうございます。早速見させて頂きました。ダンサー〜のお話は前に人づてに伺ったことがあるのですが、今度はCMですね。きっとHP上で動画を見られるようにするのですね。以前の新聞のように実際に行ったお店の紹介記事などを想像していました。そちらのほうも充実するとよいですね。でもその手に記事はよほど充実していないと知り合い以外は見に来ないかもしれませんが…。それではまた。(S)

どもども、ご連絡ありがとうございます。HPご開局とCMご出演とのことでびっくりしました。(ß_゚;)(;^_^A アセアセ・・・。まずはおめでとうございます。\(^O^)/ エンクミとのCM放送を楽しみにしています。ではでは(^_^)/~~(A)

☆見たよ。おにぎりスキッパーズのhpで、写真も見たよ。画像や生の声がもっとあれば、よかったよ。また訪問してみます。(S)

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辛言居士1998

ビデオ「1998夏 サザンオールスターズ スーパーライブin渚園」(2巻組み、¥8000)
 はっきり言ってがっかりである。舞台裏などの様子や、メイキング・ビデオ風を期待していたので。これは出演者だから言うわけではないが、WOWOWの生中継と一線を画すなら、客席や表舞台だけの情報だけではなく、出番待ちや、ステージ裏の花火の準備などの裏の仕事も見たいのである。この期待は、あちこち撮り回っていたカメラマンの姿があったから湧いて来たのだが、それが裏切られた訳である。
 さて、内容はと言えば、約3時間半のライブなのに2時間55分しかない。理由は、オープニングの地元のブラスバンドやチアリーディング、サザンの「YOU」と「海」が抜けている事。また、ハープ演奏も短く、終了前の出演者の紹介もカットされているからだ。勿論、ライブシーン自体も編集されており、映像にも様々な効果が使われている。ライブだけではなく、桑田佳祐のインタビューがあちこちに入っている。
 そんなこんなで、私としてはライブビデオというよりも、プロモーションビデオという感じがするのである。画質自体はWOWOWよりも綺麗なのだが、臨場感としては今一つなのである。また、基本的には初日のライブを収録しているのだが、所々に2日目のシーンが挿入されている。それはどこか、というようなマニアックな楽しみ方も出来るが、その為にもこれだけではなく、やはりWOWOWの録画ビデオも持っていたくなりますね。(12月26日掲載)

映画「In & Out」
 何かと、大仕掛けの映画が話題になる昨今だが、これはいかにも低予算という感じの映画。しかし、程よいコメディーで、見て損の無い作品だと思う。
 結婚を3日後に控えた教師・ハワードが、俳優となった教え子・キャメロンがオスカーを取るのを期待しながら、3年越しの恋人とテレビを見ていた。目出度く受賞したキャメロンがスピーチで恩師に礼を述べたのは良いが、ハワードがゲイだと発言したからさあ大変。街はゲイ騒動でてんやわんや。一体、ハワードは無事に結婚する事が出来るのだろうか。
 序盤はシリアスかなと思わせるが、オスカーの対抗馬の作品紹介辺りから、徐々に笑いが増えてくる。だって、スティーブン・セーガル主演の作品名が「沈黙の変態」なんだから。果たしてハワードは本当にゲイなのかどうか……。男を磨くべくカセットテープでレッスンを始めると、もう笑いの連続。何故あんなところで?という疑問も沸くが、まあ、よしとしよう。
 少数派は異端・変人という扱いを受けがちだが、そういう人々を笑いの種にするのはどうかという気もする。最後は人々の支持を受けるのだが、これはちょっと出来過ぎ。(12月19日掲載)

映画「ロスト・イン・スペース」
 鑑賞動機の一つは、かつてのTVドラマ「宇宙家族ロビンソン」のリメイクだからである。しかしこれは、無惨にも打ち砕かれた。子供を交えた家族という点では共通しているが、TVドラマのようなアットホームさは無い。バラバラの家族が一つにまとまって行くのが今回のテーマの一つなのだが、それも取って付けたような感じである。全体的に話の展開が早すぎて、一難去ってまた一難、というストーリーが生かし切れていない。「空想」なのだから何をしてもよい、というのではなく、やはり「科学」的であって欲しい。つまり、いくらSFでも論理的な辻褄は合わせてもらいたいのだ。CGの多用も効果的とは思えない。TVの特殊効果はチャチで、映画と同じようにご都合主義的な所もあったが、もっと引き込まれたと思う(単なる郷愁?)。もう一つ残念なのは、Dr.スミスの個性が平凡である事。TVでは、小心者で臆病なくせにずる賢く、邪魔者なのだがどこかに愛嬌を感じるのである(熊倉一雄の吹き替えの影響もあるだろう)。
 文句ばかり言ってしまったが、いかにも続編があるかのような終わり方なので、次回作も見たいとは思う。(12月13日掲載)

映画「リプレイスメント・キラー」
 中国マフィアに家族を人質に取られた男が、やむなく刺客となる。二人目までは犯罪者だったので役目を果たすが、最後のターゲットは罪の無い子供だった。引き金を引けなかった彼は自分が追われる身となる。パスポート偽造の達人である若い女性を巻き込んで……。
 とにかく銃撃シーンが多いのが特徴である。ところが、一人果敢に立ちまわるのはともかく、複数の敵が順番に撃って来てくれるのだから有難い。また、何故ここにこの人が?、と、主人公に都合の良い展開が続くので、スリルが今一つ感じられない。男の哀愁もあと一歩。もう少し丁寧な作りだったら一級の娯楽作品に仕上がっただろう。(12月4日掲載)

ダンス公演「CREA DANCE SPECIAL NIGHT PERFOMANCE」 10月11日(日)18:30-,恵比寿オークホール 約100席に座り切れずに立ち見も出たが,もっと大きな会場で多くの客に見てもらいたい位に充実していた。ジャズダンス,ヒップホップ共,いかにもという振り付けだったが,こういう小さな会場にもかかわらず,振り付けは勿論の事,衣装や,早替え等も良かった。西巻氏出演のモダンダンスは独創的で異色。但し,彼女の感動したと言う「クレア」が説明不足で,配布資料によると「社交ダンス」としか解釈できないのが気になる所。「クレアダンスクラブ」はドイツに本部を置くダンス産業グループとの事だが,ダンスそのものではなく,そのような事業形態に感動したと言う事なのか。(11月2日掲載)

映画「相続人」主人公が弁護士となると,法廷での攻防が思い浮かぶが,この映画は屋外のシーンが多い。敏腕弁護士が、たまたま知り合った女性の窮状を救うべく首を突っ込むが、「魔の手」は彼女から自分の子供にまで及んで来る。つまり、スリルとサスペンス物と言えるが、容疑者はいかにもという風体なのだが、どうも出来すぎている。守ろうとしている女性も,単なる被害者という気がしない。他にも例えば、彼女と弁護士との出会いや、弁護士なのに男女の夫婦関係が見抜けない等、今一つのめり込めない所がある。また、大型ハリケーン真っ最中なのに、悪天候が生かし切れていない。しかし、どうにか最後まで、飽きる事無く見させてはくれる。(10月30日掲載)

映画「シティー・オブ・エンジェル」久々の「金返せ」映画。亡くなろうとする人だけの眼前に現われる天使なのに、手術の真っ只中の女医には見えてしまったのか、見られた天使が一目惚れしてしまう。と言うとロマンチックだが、どうもリアリティに欠ける。設定に無理があるのはともかく、恋愛物としてのロマンが無い。天使が黒ずくめの男ばかりで図書館に詰めているというのも戴けない。救いは,その天使達の、写真としての映像の美しさ、と言いましょうか。(10月30日掲載)

映画「学校V」この種の映画の悪口は言いにくいのだが、あえてズバリ。リストラ受難者の敗者復活物語としてはリアリティが無く、説得力に欠ける。主題は,職業訓練校を舞台にしたほのかな恋愛物語と言えようが、大竹しのぶはともかく小林稔侍演じる男性が浮いている。自閉症者に対する世間の冷たさも、お定まりの描き方。ラストをハッピーエンドにせずに曖昧にしたのは、どちらかと言えば成功か。色々難癖をつけたが、日本映画としては安心して見られる作品だ。(10月30日掲載)


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